2010年10月30日土曜日

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今日は学内ゼミナール大会当日。僕のゼミも含めて学部横断でたくさんのゼミグループが出場し、研究成果を発表することになった。審査員は、企業家の方や高校の先生など、大学外部から来て頂いた方々。最初に4つのブロックに分け、そこで優勝チームを決め、その後、勝ち抜いた4チームで決勝戦を行う。勝負のプレゼン15分。

嬉しいことに、僕のゼミから出場した2チームはともにブロックを勝ち上がり(これだけでもすごいことなのだが)、決勝戦の結果、1位、2位を独占することになった。本当に嬉しいし、心からおめでとう、と言いたい。(ただ、教員としては、他の先生に申し訳ない様な気持ちも少しはある)。

彼(彼女)らが良い結果をおさめたのは、ひとえに彼らの努力と練習の賜物であると考える。研究内容の水準や緻密さでは、遥かに彼らよりレベルの高いチームも存在していた。しかし、練習量に関しては、おそらく僕のゼミ生より多く練習を行ったチームはいないと思う。予選での発表が終わった直後、結果を聞いた直後の、メンバーの涙が、それを象徴しているのだと思う。

先輩や後輩、U先生のゼミ生、F先生との交流ゼミ、基礎演習での模範プレゼンなどなど、彼らは今日の本番に向けて、何度も報告の機会を持ち、その度にパワーアップしていくのを、僕は目の前で見てきた。さらには、自分達のプレゼンをビデオで撮影し、それを振り返って客観的に見る、というような試みもおこなってきた。内容もプレゼン技術の向上とともに良くなり、今日の決勝戦などは、僕は身体中に鳥肌が立つほどの、とても立派な、堂々とした、そして何よりイキイキした顔をしたプレゼンをしていた。僕は彼らに好き勝手なことを言っていただけで、何も教えてはいない(そもそも僕はプレゼンが得意ではない)にもかかわらず、だ。

彼らの頑張りのおかげで、僕も大いに励まされた。僕がこの職業についてからこれまで、ゼミの教育の方法については、ずっと自信を持つことができず、試行錯誤の繰り返しであったからだ。僕自身が大学生だった頃、ゼミはとても刺激的な場所だった。勉強を思い切りさせてもらえたし、それをアウトプットする場所や機会も、たくさん提供してもらった。夜遅くまで仲間と勉強したり、報告の準備をしたりさせてもらえた。おそらく僕の土台は、そこで築かれたものであると思う。そういう環境を、僕もきちんと学生さんに提供できているのか、正直自信がないまま、ここまでやってきた。だから、今日のゼミ生さん達のイキイキした姿を見て、僕の試行錯誤もあながち間違いではないのかな?と、そう思うことができた。これは、とても励まされることである。

本当に彼らの頑張りに、そしてこういう機会を作ってくれた運営の方々、審査員の方々の尽力に、感謝の気持ちでいっぱいだ。

おめでとう!

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