2010年11月12日金曜日

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会議が一つ、その後論文の改訂。

来月の応用地域学会で報告させてもらう論文の改訂作業を行う。Working Paper化した今のバージョンから、大幅に内容を追加…ではなくて、逆に「削り落とす」という作業を行う。現バージョンは「あれもこれも」とやり過ぎていて、セールスポイントがぼやけてしまっているので、そういう選択をすることにした。削ぎ落とされた部分は、別の要素を加えて、違うペーパーにしようかと考えてもいるが、もう役目は無いかもしれない。僕の興味はもう、完全に別の論文に移りかけているからだ(こまった性格です)。

貿易と環境の分野で著名なScott Taylor教授から僕のところに、ハードコピーで2本の論文が郵送されてきた。どちらもforthcoming paperらしく、会議中に読んでみるととても面白い論文だった。一つはアメリカのバッファローが消えた理由について(こちらにまとめ記事)、もう一つは環境クズネッツ曲線がシンプルなソローモデルで導出できるという論文(こちらの追記にまとめ)だった。どちらも、理論と実証を組み合わせた研究である。応用理論は実証と組み合わせて売らなければいけない時代になってきたのだろう。

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先日、このブログにも書いた『つながり 社会的ネットワークの驚くべき力』の著者のニコラス・クリスタキスが、TEDでプレゼンテーションを行っていることを知った。リンク先は以下。

The Hidden Influence of Social Networks

How Social Networks Predict Epidemics

早速高画質バージョンをDLして視聴する。とても面白いし、なにより聞き取り易い英語が嬉しい。

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